城とグルメと鉄道と。

日本全国の城、グルメ、鉄道、それに阪神タイガースネタや横浜F・マリノスネタが絡むかもしれません(^m^)

家から歩いて行けるお城☆彡

【笹下城】(神奈川県横浜市

 

「ステイホーム」ということで、自宅から徒歩で行けるお城へ。

【ニッポン城めぐり】と言うスマホ専用の「位置ゲー」では城主を張っていますが(時々陥落する)、実際に行ったことはありませんでした。

 

小田原北条氏の重臣・間宮氏のお城ですが、豊臣秀吉小田原征伐の時に山中城静岡県三島市…と言うかほぼ箱根)で奮戦。

その活躍で、敵である豊臣秀吉陣営の徳川家康にスカウトされて旗本となり、家系は幕末まで続いて、子孫に間宮林蔵杉田玄白を出します。

 

【アクセス】

自宅から徒歩30分弱…なのは、誰の参考にもなりませんね(^^;)

京急屏風浦(びょうぶがうら)駅、JR根岸線洋光台駅横浜市営地下鉄ブルーライン港南中央駅を結ぶ三角形の交点にあり、いずれの駅からも徒歩20分はかかりそうです。

バスもありますが、運行系統も最寄りのバス停も色々で紹介し切れません(汗) 

 

【見所】

宅地開発が進み過ぎて最早跡形もありませんが、成就院と言うお寺周辺にわずかに遺構が確認できます。

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もう一段上に削平された空間があるので、成就院が主郭部分であったかは分かりません。

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この道が空堀の跡なのは写真内の黒い説明板に記されていますが、コンクリート壁による不自然な高低差でそれを感じられます。

大阪城の「真田丸」の現状と似た雰囲気です。

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お寺の門には「五七の桐紋」がありますが、由縁は分かりません。

豊臣家、若しくは天皇家と何らかの縁があったのでしょうか。

間宮氏が仕えたのは北条→徳川だし、成就院は更に後の建立なので、後者の可能性が高いですね。

 

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恐らく、これも遺構の1つです。

下段の家は堀か曲輪、竹の生えている所が切岸か土塁。

こういう所を見付けると、すごくテンションが上がります↑↑

 

【その他】

このコロナ禍で、成就院御朱印はいただけませんでした。

まだ痕跡はありそうなので、それと合わせてコロナ明けにまた来ようと思います。

 

日本にはお城が3万以上はあったので、大抵の人の家の徒歩圏内には何らかの城跡があるはずです。

ボクも、以前住んでいた家のすぐそばにお城があったり、生まれ育った団地が丸ごとお城だったのを最近知りました。

 

この機会に地元のお城を調べて、歩いて登城すると、いろんな発見があるかもしれませんよ!

行きにくいけど魅力満点なお城☆彡

【飛山城】(栃木県宇都宮市

 

2つ前のポストにも書きましたが、前日に強風のために入れなかった飛山城にリベンジ登城!

鎌倉時代に築城され、秀吉の天下統一まで約300年間も使われたお城です。

 

【アクセス】

JR宇都宮駅西口③乗り場よりJRバスで20分強、「JA清原支所前」下車徒歩8分(570円/IC不可)なのですが、登城に使えるのは往復とも1日に1本。

途中の「鐺山(こてやま)十字路」までだと毎時1本程度ありますが(440円)、徒歩25分程かかります。

つまり、公共交通機関での登城がとてつもなく不便!

そこでおススメするのが、宇都宮駅のレンタサイクルです(100円/電動300円)。

電動が出払っていたため、ボクは普通の自転車で行きましたが、片道40分前後でした。

城の間際が少しキツく、押して歩いたので、電動があれば絶対に電動をおススメします。

多少ショートカットする道があり、鬼怒川を渡る際に城の遠景も楽しめます♪

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鬼怒橋より飛山城を望む。

車の場合は、かなり広い駐車場があります。

 

【御城印】

とびやま歴史体験館受付にて(300円)。

手作りの紙に書道師範の方が手書きした、すごく素敵な御城印です!

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帰りのグリーン車にて。

 

【見所】

結構広く、見所のオンパレードなので、一筆書きで効率よく回れるコースをご紹介したいと思います。

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パンフレットの図。

まずは入口を入らずに右手に行き、櫓台5(パンフレット参照。以下同じ)の土塁を登ります。

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ロープを伝って登ります。下るのは禁止。

入口方面に南下して行くと、城郭ファン垂涎の桝形虎口というか馬出というか。

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素敵すぎる桝形虎口。

ここでは入らずに少し南下すると、櫓台4から大手に横矢掛かり!

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櫓台4から入口を望む。

更に南下して、櫓台3、櫓台2を見たら西へL字に曲がり、先へ進みます。

外へ出るような形で6号堀に下りて、堀の屈曲と櫓台1を楽しみます。

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6号堀と櫓台1。

6号堀の外側は民家になっていました。

櫓台1の内側に5号堀にかかる土橋があり、ここから中に入ります。

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5号堀にかかる土橋。

この中は広大な曲輪になっており、遺構から中世竪穴建物、古代竪穴建物が復元されていたり、トイレがあったりします。

トイレの辺りから更に内側の曲輪にも入れますが、ここも入らず、4号堀を撮影。

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よく見ると畝堀になっている箇所がある4号堀。

北条流の畝堀が見られます。

そして、堀沿いに東(入口方面)に進むと、堀が食い違っている所に土橋がかかる、トリッキーな虎口が。

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食い違った堀にかかる土橋。

ここから内側の曲輪に入り、まずは西に進んで鬼怒川を望みます。

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逆光を利用して、光る鬼怒川を。

条件が良ければ富士山が見えるようですが、午後は逆光になります。

ド下手ですが、堀代わりの鬼怒川が光る様子を撮りました。

この曲輪にも建物が復元されています。

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復元された中世掘立柱建物(将兵の詰所)。

そして、更に内側の曲輪を隔てる2号堀には出っ張りが。

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虎口にはやはり横矢がかり。

この右側にある虎口に横矢をかけています。

梯郭式っぽいので、構造的にはこの内側が主郭だと思われます。

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2方向を土塁で囲まれている。

東南が土塁で囲まれており、北西には鬼怒川。

更に内側を隔てる堀もありますが、埋められているようです。

西側にも堀があり、別の曲輪を形成しています。

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主郭と思われる曲輪の西側の堀。

西側の曲輪からは、再び鬼怒川を望めます。

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この城の堀代わりの鬼怒川。

北から西にかけては、この鬼怒川が堀代わりとなってこの城を守っていたのでしょう。

 

南へ進むと、主郭部分の南東角の堀には、またしても畝堀が見られます。

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L字の土塁と畝堀。

そして、入口へと戻る所には門が復元されています。

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ドラマチックに撮れました☆彡

最短距離で主郭に向かうと早い段階で通過する門ですが、ここから出て、最後に城址碑を撮りました。

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この城址碑は、文字をちゃんと見えるように撮るのが難しいです。

この順路が最も隈なく、しかも無駄なくこのお城を堪能できると思います。

 

【その他】

こんな所(失礼!)にこんなに素晴らしい中世城郭があるとは、驚きでした。

中には「キレイすぎる!」なんて思う方もおられるかと思いますが、客寄せのために安易に模擬天守を立ててしまうようなキレイさとは違い、お城の構造や歴史の理解の助けになるキレイさだと思います。

個人的には、楽しすぎて仕方ないお城でした♪

 

全然関係ありませんが、鉄道ファン的には宇都宮駅205系湘南色を初めて見られたのが嬉しかったです(*^^*)

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鉄道ファン的にはレベルがあまり高くなく、205系がここで運用されていることすら知らなかったのでビックリしました。

 

ギアも無い自転車での往復90分はそこそこのキツさでしたが、鉄道好きとしてもお城好きとしても、大満足な旅でした!

 

では、ごきげんよう

遊園地なお城☆彡

【小山城】(栃木県小山市

 

前日、強風で飛山城に入れなかったので、早くも翌日にリベンジ!

2日連続、横浜から青春18きっぷで遠征です。

飛山城だけではもったいないので、小山城に寄り道しました。

念のため、「こやま」ではなく「おやま」です。

「おやまゆ~えんち~♪」でお馴染み…なのは40代以上でしょうか(^^;)

 

関ヶ原の戦い前夜の「小山評定」で有名なお城で、ドラマでもよく出てくるそのシーンを想像しながらめぐるのが楽しいでしょう。

さすれば、城も遊園地に!

 

【アクセス】

小山駅から徒歩10分ほど。

車の場合は小山市役所駐車場を利用とのこと。

 

【見所】

公園化はされているものの、土塁、空堀がよく残っており、奥の方まで見逃せません!

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本丸と北側の曲輪群を隔てる堀と祇園橋。

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塚田曲輪の北の深さ11mの堀。


特に、一番北の空堀はド迫力です!

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堀底からの迫力!

堀底に降りてみることをおススメします。

また、市役所の横にだだっ広い芝生地が御殿跡で、小山評定の吉例にならって日光社参の際の宿泊所として建てられた御殿のようです。

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小山御殿跡。

市役所の入口に「小山評定跡」の碑もあります。

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史跡名としてこれで良いのかは謎。

全く関係ありませんが、工事中の小山市役所の仮囲い(鉄板)に我が阪神タイガースの大山悠輔の写真が!

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タイガースの4番候補、大山悠輔。

出身は茨城ですが、大学が地元の白鴎大学だからのようです。

 

【その他】

駅の観光案内所でパンフレットをもらって行くことをオススメします。

ボクが行った時は在庫切れだったのですが、カラーコピーをしていただけました。

 

100名城、続100名城には選ばれていませんが、国史跡に指定されるぐらい歴史的意義があり、遺構も比較的良く残っているので、もっとクローズアップされてもいいお城だと思いました。

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城内から見た思川。

駅も近いし、思川(おもいがわ)の風景も素敵なので、史跡として整備して、小山遊園地に代わる観光名所として売り出すのはどうでしょうか。

 

では、ごきげんよう

餃子と城☆彡

宇都宮城】(栃木県宇都宮市

 

3月中旬に、青春18きっぷグリーン車(横浜⇔宇都宮)で行って来ました。

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宇都宮駅前の餃子像

宇都宮城主であった徳川家の重臣本多正純が、日光参拝から帰る2代将軍・徳川秀忠をからくり仕掛けの天井で暗殺しようとしたという「宇都宮釣天井事件」で有名なお城です。

これはフィクションで、関ヶ原前夜の豊臣家に加藤清正福島正則を中心とする「武断派」vs石田三成を中心とする「文治派」の抗争があったのと同様に、徳川家中にも武断派・大久保忠隣vs文治派・本多正信、正純親子の陰湿な派閥争いがあり、その一環だと思っています。

結局、本多正信家は大名家としては生き残れませんでしたが、正信の次男・政重が加

賀・前田家の家老となり、その子孫が明治には男爵になったようです。

 

【アクセス】

JR宇都宮駅から徒歩15~20分。

車の場合は無料駐車場があります。

 

【見所】

キレイに復元された堀、土塁とその上にある築地塀と櫓。

土塁の中をエレベーターで上がるという復元の仕方には賛否両論あると思いますが、「模擬」(=嘘っぱち)ではないのでボクは良いと思います。

要は、外観復元で中身が鉄筋の会津若松城天守を良しとするか否かみたいな話です。

また、一旦消滅した城を街中に復元しようとしたら、いきおいこのような形になると思うので、お城好き、歴史好きならあまり非は唱えて欲しくないです。

ただ、写真を撮ろうとするとどうしても近代的な建物が入ってしまうのは難点です。

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清明台(手前)と富士見櫓(奥)。

 

【その他】

宇都宮餃子も目的の1つでした。

今回は駅ナカにあった「青源」へ。

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青源のネギ味噌餃子。

ネギ味噌餃子がすごく美味かったです♪

餃子専門店というものをあまり見たことがありませんが、宇都宮には林立しており、しかもどこも行列しているのが驚きです。

 

この日は宇都宮城の後に飛山城に行ったのですが、何と強風のために入城できず!

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飛山城は強風のために入れず!

公共交通機関でのアクセスが非常に困難なお城で、実はこちらがこの日のメインだったのですが…!

最寄りのバス停を通るバスは実質的に往復1日1本で、それ以外の時間は2キロ離れたバス停を利用するしかないという…。

それに合わせて予定を組んでいたので、往路は最寄りのバス停を利用できましたが、復路はバス停まで2キロ歩きました。

翌日リベンジしましたが、別のアクセス方法を編み出したのでお楽しみに!

 

では、ごきげんよう

続100名城スタンプラリー、今春スタート!

jokaku.jp

 

ついに発売になります!

4月6日の「続100名城」発表以来、首を長くして待っていました。

とりあえず、3冊購入決定!(ボクの分、妻の分、父の分で)

 

 

2008年から始めた100名城スタンプラリーも92城まできていて、残りは超行きにくい所ばかり。

2014年から始めて27城まできた妻と2周目を楽しんでいますが、新たなモチベーションができて、ワクワクが止まりません(*^^*)

 

ちなみに、続100名城も既に23城に登城済みですが、城は知識によって見え方が違って来るし、しばらく行かないと整備が進んで見やすくなっていたりするので、同じ城に何度行っても新しい発見があり、楽しめます♪

がっかり城もたまにはありますが…。

 

 

今年のGWや夏の旅行は、続100名城を極力避けながら行き先を決めました。

行きたい城が軒並み続100名城に選出されており、スタンプラリー開始を待ちたかったためです。

同じ城に何度行っても楽しめるとは言っても、ある程度インターバルは置きたいし、行きにくくて一生に一度しか行けないような城もあるので(^^;)

 

 

また行きたい場所が増えてしまって、休みの度にソワソワしそうです♪

スタンプラリー開始は来春とのことなので、来年のGW辺りからはバリバリめぐりますよ!

 

江戸城はちゃんとある!

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江戸城と言うと、大抵の人は「江戸城なんて今はない」と思ってると思いますが、実際はちょっと違います。

 

江戸城」が天守のことを指して言っているのなら、「明暦の大火(1657年)」で焼失してから再建されていないのでありません。

でも、天守は城の1パーツにしか過ぎず、主要部分はかなり完全な形で残っているので、江戸城はちゃんとあります。

 

厳密な話をすれば、例えば東京ドームは城外ですが、目の前の「外堀通り」はその名の通り江戸城外堀の跡なので、JR水道橋駅は城内ということになります。

なので、江戸城=皇居というのも少し違います。

ちなみに、東京ドームシティは水戸黄門で有名な水戸徳川家の屋敷跡で、小石川後楽園はその一部として残されています。

 

 

さて、今回の富士見多聞の内部公開。

江戸城には往時の建築物なんて1つも残っていないと思いきや、意外とたくさん残っています。

桜田門日本武道館に行く時にくぐる田安門などの城門、富士見櫓、伏見櫓、桜田二重櫓の3つの櫓(やぐら)、それに番所など。

 

ただ、今までは建物の中に入ることは決してできませんでした。

多聞(たもん)というのは、平時は屋根と壁のある渡り廊下のようなものですが、有事には監視、迎撃の拠点となる建物です。

現存する江戸城の建物の中に入れるんです!

これは行くしかないでしょう!

 

 

東京には、よく探すと江戸城の痕跡がそこかしこにあります。

首都高なんて、土地の取得費用のかからない江戸城の堀を利用したので「50年かかるところを5年でできた」と言われていて、堀の中を走っていたり、往時の石垣が見えたりします。

緑が残っている所は大抵大名屋敷の跡で、庭園として開放されているところが多いし、地名も往時の名残りを感じさせる所がたくさんあります。

 

 

ただ、江戸城の建物に入れるというのは恐らく初めての試みで、楽しみでなりません♪

本丸跡の芝生の広場に寝転がって空想にふけるのも楽しいですが、将軍を含む歴史上の人物が実際に使っていた江戸城の建物に入れるなんて、感動でどうにかなっちゃいそうです!

そういう歴史的背景を知らず「ふーん」という感想しか持たない人には、決して足を踏み入れて欲しくない、聖なる領域です。

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