行きにくいけど魅力満点なお城☆彡
【飛山城】(栃木県宇都宮市)
2つ前のポストにも書きましたが、前日に強風のために入れなかった飛山城にリベンジ登城!
鎌倉時代に築城され、秀吉の天下統一まで約300年間も使われたお城です。
【アクセス】
JR宇都宮駅西口③乗り場よりJRバスで20分強、「JA清原支所前」下車徒歩8分(570円/IC不可)なのですが、登城に使えるのは往復とも1日に1本。
途中の「鐺山(こてやま)十字路」までだと毎時1本程度ありますが(440円)、徒歩25分程かかります。
つまり、公共交通機関での登城がとてつもなく不便!
そこでおススメするのが、宇都宮駅のレンタサイクルです(100円/電動300円)。
電動が出払っていたため、ボクは普通の自転車で行きましたが、片道40分前後でした。
城の間際が少しキツく、押して歩いたので、電動があれば絶対に電動をおススメします。
多少ショートカットする道があり、鬼怒川を渡る際に城の遠景も楽しめます♪
車の場合は、かなり広い駐車場があります。
【御城印】
とびやま歴史体験館受付にて(300円)。
手作りの紙に書道師範の方が手書きした、すごく素敵な御城印です!
【見所】
結構広く、見所のオンパレードなので、一筆書きで効率よく回れるコースをご紹介したいと思います。
まずは入口を入らずに右手に行き、櫓台5(パンフレット参照。以下同じ)の土塁を登ります。
入口方面に南下して行くと、城郭ファン垂涎の桝形虎口というか馬出というか。
ここでは入らずに少し南下すると、櫓台4から大手に横矢掛かり!
更に南下して、櫓台3、櫓台2を見たら西へL字に曲がり、先へ進みます。
外へ出るような形で6号堀に下りて、堀の屈曲と櫓台1を楽しみます。
6号堀の外側は民家になっていました。
櫓台1の内側に5号堀にかかる土橋があり、ここから中に入ります。
この中は広大な曲輪になっており、遺構から中世竪穴建物、古代竪穴建物が復元されていたり、トイレがあったりします。
トイレの辺りから更に内側の曲輪にも入れますが、ここも入らず、4号堀を撮影。
北条流の畝堀が見られます。
そして、堀沿いに東(入口方面)に進むと、堀が食い違っている所に土橋がかかる、トリッキーな虎口が。
ここから内側の曲輪に入り、まずは西に進んで鬼怒川を望みます。
条件が良ければ富士山が見えるようですが、午後は逆光になります。
ド下手ですが、堀代わりの鬼怒川が光る様子を撮りました。
この曲輪にも建物が復元されています。
そして、更に内側の曲輪を隔てる2号堀には出っ張りが。
この右側にある虎口に横矢をかけています。
梯郭式っぽいので、構造的にはこの内側が主郭だと思われます。
東南が土塁で囲まれており、北西には鬼怒川。
更に内側を隔てる堀もありますが、埋められているようです。
西側にも堀があり、別の曲輪を形成しています。
西側の曲輪からは、再び鬼怒川を望めます。
北から西にかけては、この鬼怒川が堀代わりとなってこの城を守っていたのでしょう。
南へ進むと、主郭部分の南東角の堀には、またしても畝堀が見られます。
そして、入口へと戻る所には門が復元されています。
最短距離で主郭に向かうと早い段階で通過する門ですが、ここから出て、最後に城址碑を撮りました。
この順路が最も隈なく、しかも無駄なくこのお城を堪能できると思います。
【その他】
こんな所(失礼!)にこんなに素晴らしい中世城郭があるとは、驚きでした。
中には「キレイすぎる!」なんて思う方もおられるかと思いますが、客寄せのために安易に模擬天守を立ててしまうようなキレイさとは違い、お城の構造や歴史の理解の助けになるキレイさだと思います。
個人的には、楽しすぎて仕方ないお城でした♪
全然関係ありませんが、鉄道ファン的には宇都宮駅で205系の湘南色を初めて見られたのが嬉しかったです(*^^*)
鉄道ファン的にはレベルがあまり高くなく、205系がここで運用されていることすら知らなかったのでビックリしました。
ギアも無い自転車での往復90分はそこそこのキツさでしたが、鉄道好きとしてもお城好きとしても、大満足な旅でした!
では、ごきげんよう。